地域の医療を守る「済生会病院」統廃合問題

済生会病院がピンチです。
一昨年、国の公立病院の適正化に向けての答申の中で、統廃合すべきとされました。
済生会病院は、前橋市にとっても地域にとっても、欠かすことのできない基幹病院です。
私は危機感を持って、昨年3月の定例議会にて質問をぶつけました。以下議事録のまま記載します。
質問(浅井雅彦)地域の諸課題 済生会病院について
済生会前橋病院は、昭和18年、当時の前橋市北曲輪町に診療所を開設以来、その後は昭和49年に前橋市の医療整備計画にのっとる形で現在の前橋市上新田町に移転し、歴史を重ねております。
その済生会前橋病院が昨年厚生労働省により公表された地域医療圏構想を推進するための再編、統合を促す病院リストに掲載されました。地域医療圏構想の重要性は十分に認識するところではありますけれども、突然のこうした指定に地域は大変戸惑っております。このことについて前橋市としての考え方を伺います。
答弁 前橋市健康部長
群馬県済生会前橋病院は、厚生労働省により再編、統合の議論が必要な医療機関の一つに位置づけられましたが、これは必ずしも医療機関の統廃合を機械的に決めるものではございません。現在群馬県の前橋地域保健医療対策協議会において、2025年に向けた前橋保健医療圏における必要な医療機能を議論しておりますが、全ての委員さんから済生会前橋病院の必要性を強く認識しているとの意見が出されているところでございます。群馬県済生会前橋病院は、本市の救急医療やがん治療などの、地域を担っていただいている必要不可欠な中核病院であることから、本市といたしましても引き続き前橋地域保健医療対策協議会において存続に必要な意見を積極的に述べてまいりたいと考えております。
市・県ともに済生会は存続の方針です
これ以前にも、前橋市から群馬県に要望書を提出する公式な会議においても、山本知事に同様の質問をし、存続の意向を確認しています。
大切なのは機能強化です
済生会病院には、平成27年ころを目途とした、病院北側の県立福祉大学跡地への新築移転計画がありました。
しかしこの計画は、日赤病院の移転の遅れのあおりやオリンピック開催に向けての建築費用の高騰などの理由により、頓挫しています。
済生会病院が、これからも前橋市や地域の中核病院としての役割を果たしていくには、施設や診療科目の強化など、課題は山積しているように思います。
強化に向けて、地域の議員としての責任を果たしていきます。