2020-08-02
命のみなもと、水は大切に守るもの
先日友人から「水道事業のコンセッション方式」についての質問を受けました。

これは2019年10月1日より施行された、改正水道法「水道法の一部を改正する法律」によって、水道事業の民営化が出来る様になったということについての質問です。
水道事業は、原則として市町村が経営することになっています。
その経営は独立採算で料金収入によって運営されており、この事業を取り巻く環境は、
○節水技術の向上や人口減少による売上の減少→収入の減少
○老朽化した配管網など、設備の更新にかかる多額の設備投資→支出の激増
などにより、大変厳しいものになっています。
対して、このコンセッション導入による、前橋市などの公的機関のメリットとしては、
○運営権の売却により既存責務を削減する事が可能なこと
○自らの関与を確保しつつ、財政負担なく運営する事が可能なこと
○民間事業者のノウハウの導入によって効果的かつ効率的な公共施設運営が可能なこと
などが挙げられます。
そして前橋市は勿論、多くの市町村がこれを研究していますが、一般的には、皆さんの認知度はあまり高くはないようです。
反面、水道が民営化されることによって、「水道料金が高騰するのでは」「水質が低下するのでは」「外国資本によって民営化された場合にはライフラインを押さえられるのでは」といった不安を語る方は、多くいらっしゃいます。
私は「前橋の水道事業の民営化」には反対です。
水は生命の源であり、ライフラインの根幹です。
それを育み守っていくのは、地方行政の根幹の責務だとも思っています。
市議会においても本会議や委員会に於いてたびたび取り上げていますが、今後も前橋の水が安全かつ安価で供給されるよう取り組んでいきます。命のみなもと、水は大切に守るもの
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